眼鏡女性の失恋

彼に振られたあの日から、もがきながら必死に歩き続け
傷付いた心を癒しながら、やっと前向きに自分の人生を歩めるようになりました


とはいえ、彼は変わらず私の中に住み続けていて
頻繁に顔を出しては、様々な感情を呼び起します


それは、切なさだったり、悲しさだったり、懐かしさだったり、愛おしさだったり・・・


その時々の私の心境と織り交ざりながら
彼との日々を、色々な景色として浮かび上がらせます


苦しさから逃れるために、ひたすら忘れようとした


もう未練なんて無いと、真の感情を抑圧して
無理矢理自分を奮い立たせ、他人も自分自身をも傷付けた


傷だらけになりながらでも、先を見据え続ける事が
今の穏かな気持ちに繋がっているのだと、心からそう思います


恋愛のみに心捕らわれ、人生そのものを左右されるのではなく
どんな状況でも、どんな環境でも私は私なのだと


とてもとても、大きな痛みを伴う経験だったけれど
彼との恋愛は、私を大きく成長させてくれたみたいです


失うものだけだと思っていた失恋に
それ以上に大きな実りと意味があったのだと



人に心を開けない女が、そんな自分の心の弱さを見つめ直し
今では少し、澄んで柔らかくなった心で生きれるようになった・・・ 情報発信局